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原作:コマさん、画:蒼衣ユノさんの全5巻のコミックです。
コミック「サレ妻になり今は浮気探偵やってます」を読み始めている。
このコミックについての自分の感想とか、他の人のレビューを紹介する前に・・・。
いや、そもそも「サレ妻」というキーワードが、すでに存在していて、その界隈では普通に使われていたのだ、ということを知り。
個人的には、これはけっこうな衝撃だ。
たとえば、奥様たちがカフェで3人ぐらい集まってうわさ話をしているとして・・・
「ああ、あの人「サレ妻」なのよ」
「え、そうなの?」
みたいな会話がかわされているところを想像してしまう。
浮気という行為はタブー(禁忌)であり、起きてしまうことはあるにしても、決して陽の光を当ててはならない存在だったはずだ。
それが、決してポジティブワードではないにしても「サレ妻」という定義が生まれることで、「浮気は常に、いつでも発生する確率がある」というステイタスのようなものが出来上がってしまっているのだ。
でも冷静に考えてみれば・・・。
実際のところ、古今東西、浮気や不倫は「あって当たり前」のものだったわけで。
でもそうそう普通に浮気や不倫があれば家系の維持や、商売の「のれん」の引き継ぎなどに多大な影響がでるので、倫理やモラルというキレイゴトという袋に包んで、表には見えないようにしてきたわけだな。
で、現代。
行き方、ライフスタイルの、男女に限らない開放、によって、浮気や不倫、生涯独身とか、普通に結婚とか、どんな生き方も、法律違反をしない限りは何でもOK、という時代になったわけだ。
(不貞が証明されれば、裁判になれば負けるけどね)
(訴訟を起こされない限り、言葉は悪いが、不貞、不倫、浮気はやりたい放題なのだ)
で、現代。
このように「不倫や浮気が、誰にもありうる、あって当たり前」の時代においては、浮気する側も、される側(サレ妻)においても、備えというか、覚悟というか、お作法というか、が必要な時代になっているわけだな。
誰もが、サレ妻になってしまう可能性がある以上
備えあれば患いなし
ということにならざるをえないよね。
うちのカミさんは女子大出身だけど、法学の講義では、実は離婚がらみの法律の実際をかなり徹底的に取り上げられていたらしい。
みんな、へーそうなんだ、と興味津々で聴いていたらしい。
浮気や不倫によるダメージは、男女どちらにも生ずるわけだが、生物学的というか思考の方向性とその後の経済のことも含めると、どちらかというと女性の方がダメージが大きそう。これは子供が居たりして離婚後のことを考えると、更に女性に負荷がかかりそうだな。
ならば、“サレ妻予備軍”として、備えあれば患いなし。
ということですね。
そんな意味で、今回取り上げているこの「サレ妻になり今は浮気探偵やってます」は、騙されたと思って一度目を通しておくことをおすすめする。
男女問わず。
というのは、上でも書いたけど、浮気や不倫によるダメージに反撃したい、なんらかの賠償を求めたい、ということなら訴訟を起こさなければならないわけだ。
不貞、浮気、不倫についての不法性を訴えるのは私法の世界。
私法においては、訴える以上は自分から事実関係を立証する材料を集めなければならないのだ。
絶対的に不倫がある!と確証があっても、裁判所に、その事実を提示できなければ、訴えさえも受け付けてもらえないことがほとんどなのだ。
であれば、旦那の浮気の事実関係を立証する証拠をどうやって集めるのか?
子育て中であったり、フルタイムの仕事を持っていたりすれば、旦那の出張先までついていって、浮気相手とイチャイチャしている場面を写真撮影する、などということはまず不可能に近いわけで。
ということで、サレ妻予備軍、としては旦那の不倫の事実立証のために探偵事務所を雇う、という場合の実際を知っておくことが肝要なのである。
探偵事務所にもいろんな種類がある。
自分で複数当たってみることが大事だけど、何よりも相場観というか、やってもらえることも含めて、その内容について免疫を作っておくことが大事。
探偵事務所の探偵さんを雇うと、だいたいいくら掛かるのか?
どうやって裁判までつなげるのか?
そんな流れを知っておくだけでも、Xデーに対して強力な備えとなるわけで。
そう、備えがあることで、逆に「もし浮気されたらどうしよう???」みたいなおそれが低減し、執着がなくなったりして、逆に自分らしく生きることが出来るようになったりするから不思議だね。
こうなったら、女は強い!ってことになる。
腰軽るな浮気男なんかにかまってる時間がもったいないわ!とほんとのサバサバ女として人生を堂々と闊歩して歩けるようになるかもね。
もしこれまで書いてきたことに理解してもらえたとすれば、コミック数冊の料金で、サレ妻予備軍としての備えが少し出来るのは、とてもメリットが大きいことに気づいてもらえると思う。
では、アマゾンで「サレ妻になり今は浮気探偵やってます」のレビューを拾ってみよう。
サレ妻のお父さんがかっこいい漫画
そう、人間自立して歩み始めると、本当の見方が見えてきたりする。
恋だ愛だ!って騒いでた時期には見えなかったことが見えてくる。
これぞ人生の醍醐味。
浮気が発覚した時の絶望感 苦悩 悩み
そして離婚を決意した時の真意
離婚までの大変さと心労
離婚では終わらない その後のゴタゴタ
こういうの、元気な時にしっかりシミュレーションしておくといいよね。
クズはクズを生み出すということがよく理解できます
そうなんだよね~
でも、大事なことは、神様みたいな人間なんておらん、てこと。
誰もが魔が差すことがあるし、「信じてたのにぃ~」なんて言葉は通じない。
でも、予め、誰もが魔が差すという前提で備えていれば、たとえば、クソ旦那と分かれても自分で生きていけるだけの手に職を身に着けておくとかしてあれば、勝手にやれや、といい意味での開き直りが出来るよね。
ここで言えることは、万が一の旦那の浮気や不倫に備える、ということより、誰かに執着したり無条件で信じる、みたいなことをしないで、自分の足でしっかり立てる人生を送ること、が何よりも肝要なのだな。
主人公が様々な経験をしながら成長していく様子が丁寧に描かれていました。
離婚を決意したところから探偵や裁判所、弁護士とのやりとりが具体的で、現在同じような境遇にある女性たちの強い励みになると思います。
そう、なにより自立、自立。
自立するとね・・・相手を許せるようになるんだよね。
そんな女神さんは逆に人間的に魅力的になるわけで。
そうなったら、心が離れていた旦那がもどってくるかもしれないし、
離婚しても、次にはもっとよい相手と巡り会えるかもしれない・・・。
ちなみに、サレ妻、反対は?男の場合はなんというのだろう?
サレ旦?
髭男爵みたいだな。