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ポリアモリー(複数愛)という行き方が始まってるね、きのコさんの「わたし、恋人が2人います。~ポリアモリー(複数愛)という生き方~」のレビューなど

わたし、恋人が2人います。~ポリアモリー(複数愛)という生き方~

きのコさんの2018年の著書です。

 

古くより、世界の東西を見渡せば、一夫多妻制みたいな婚姻形式が現代においても存在している。

 

が、それとは全く次元の異なる、新しいライフスタイルが始まっているよう。

 

前者が、いわゆる、代々伝わる“しきたり”的な婚姻制度であり、個人がどうこう抗えない制度と言っていいだろう。

 

よく“上から目線”というが、これは“上から”押し付けられた婚姻制度であると言える。

 

それに対して、きのコさんが書かれている、というか実践しているパートナーの持ち方は・・・。

 

あくまで“個人発”、自発的に選び取った男女の付き合い方なのだ。

 

古来より、というかつい最近まで、日本も含めて、恋愛や結婚、パートナー選びにおいて、自分自身の自由にならない場合も多々あったわけだ。

(今でも、ある。わけで・・・)

 

日本において、よく話題になるのが、企業の役員の女性比率が低いとか、政治家の女性比率が低いとか、そういうこと。

 

これには2つの視点でみる必要があるだろうね。

 

そもそも女性たちが、役員や政治家になることを望んでいるのか?

 

また、社会や環境は、女性たちの行動に制限をかけてはいないだろうか?

 

という視点。

 

よくマスコミなどで騒がれるのは、後者の環境の問題。

 

たしかに男性社会の意識が固定しすぎていて、女性の言動を制限してしまう問題は、こと日本においては壊滅的にひどい状況であると思う。

 

で、ここで着目したいのは、むしろ前者「なることを望んでる?」という点。

 

というか、“選び取れているか?”という視点だ。

 

意志を持って、自分の言動を選び取れているか?

 

意志を持って「企業の役員とか政治家とか、そんなもん成らんわ!」と毒づくことも含めて、自由に“選び取る”ことができているか?

 

この本のテーマは圧倒的に「ポリアモリー(複数愛)という生き方」であるのだが、本質的には、「自分の行き方を自分で選び取れていますか?」という問い掛けなのだと、個人的には受け取った次第。

 

占星術では、風の時代、ということばが流行っている。

 

これは、大勢として、ほぼ2000年続くと言われる水瓶座の時代に入った、ということ。

 

水瓶座とは、個人での自立して言動し、互いの立場を尊重し合う、という風潮になって現れる、と言われている。

 

ポリアモリー(複数愛)も含めて、自由なスタイルで恋愛し、家庭を作ったり、作らなかったり、という流れは、まさに水瓶座の時代の象徴的な流れと言っていいのかも。

 

ただし、この風の時代は、実はそんなに優しいものではない。

 

個人で自立する以上は責任も問われることになるのだ。

 

「責任」と言われると、なんだか社会的にイメージしてしまって重くなるのだが、ちょっと違う解釈をしてもいいだろう。

 

それは「何を選び取るか?」ということなんだと思う。

選び取る=自立、というように考えてもいいんだろう。

 

きのコさんは、著書を通じて、「私はこういう生き方を選び取りました!」と宣言されているわけで。

 

で、風の時代は、あなたにこんな要求をするんだよね。

 

「で、あなたはどう生きるの?」

 

アマゾンでいくつかレビューを拾ってみたよ。

 

きのコさんの実践に対して感じたのは、”内的な基準”に従って生きる「強さ」と「受容性」です。

 

なんとなーく、世間に蔓延する「フツー」という”外的基準”に従うのが良しとされ、それから外れた人をこれみよがしにバッシングするクソ社会の中で、誠実に、正直に、大切な人との関わり合いを積み上げるきのコさんの在り方は、恋愛や性愛に悩む人はもちろん、「嫌われたくない」と 空気読みやキャラ演じして、自分を抑圧している人や、 「自分なんて…」と自信が持てず、 行動できない人などなど、多くの人の知恵と勇気になる一冊だと思います^ ^

 

世の中様々な特徴、考え方を持った人たちがいますが、
ダイバーシティがうたわれる昨今、そんな様々な人たちと、
認め合い支えあいながら生きていける社会が必要ではないでしょうか?

 

浮気とポリアモリーの違いが非常に興味深かった。

 

うん、うん。

ここは読む前から興味深かったし、読めてよかった。

(ネタバレ、注意 笑)

 

 

「真面目か」ってくらいちゃんと「恋愛」と向き合ってるエッセイ本

 

 

一応、ネガティブなレビューも書いておく。

 

結局のところ一人の相手を誠実に愛することができない、何かが思いっきり欠落した人なんだと思いました。

 

正しいポリアモリーの概念ではない

 

 

占星術なんかをやっているとわかるんだけど、

 

まず、ひとつの意見がポンと投げ込まれる

賛否、それぞれ湧き上がる

で、わたし(あなた)はどう消化する

で、わたし(あなた)はどう行動する

やってみた、やってみない、人から次の意見が投げ込まれる

(以下、繰り返し)

 

 

そう、批判があった、ということが問題ではないんだよね。

 

大切なことは

 

で、あんたはどうすんねん?

 

ということ。

 

その意味で、世の中は持ちつ持たれつなのだね。

 

 

 

 

 

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