友人・知人に転職先を紹介してもらうのはありか?
転職先の探し方として、友人や知人の紹介を頼るのも一つの手です。
転職活動や求職活動で応募先企業の情報を友人知人に紹介してもらったり、また親戚に頼るケースは多々あることと思います。
もし緊急の事情がある場合、たとえばコロナ禍でやむなく職を失ってしまったというような場合は、遠慮なく紹介してもらいましょう。
生きていれば1度や2度はこういった問題は起こるものと心づまりしておくと良いでしょう。
ただし、それはそれとして、「人は働くためにのみ、生きるわけではない」という問題もあります。
たとえ、東日本大震災やコロナ禍のような不幸が起きたとしても、人生は納得して生きることが肝要と思います。
不幸な出来事で一時的な乾きを凌ぐことができたなら、新しく職を探すとか起業するとか、検討するのもよいでしょう。
ただし、紹介してもらった友人・知人にはし、その恩に対して感謝の意を示し、誠実に考えていることを表明することが求められるでしょう。
社員が友人・知人に入社を促すことを「リファラル採用」といいます。
ちなみに、社員の立場で友人・知人に入社を誘う、その採用枠はリファラル採用といいます。
大きな企業でもよく行われていることです。
人事部が社員に対して、よい人材が居るなら積極的に声を掛けてくれ、という通達を行ったりするケースもあります。
「リファラル採用」は企業側からすれば、人材紹介サービスなどに報酬を払う必要がなくなり、大きなコストダウンを図ることもできます。
競合他社の優秀な人材を引き抜きたい、という場合に、大手企業であればそういった人材と学生時代に友人だったという社員は一人や二人は居るものですからね。
で、同世代の人材の評判は、優秀な人なら他社にも伝わってくるものですからね。
ただし、下記にも書きますが、「リファラル採用」にしろ、単なる知人に紹介にしろ、メリット・デメリットがありますので、そこはしっかり頭に入れた上で誘い誘われすると良いでしょう。
友人知人の紹介による転職のメリット
まず、繋がりありき、の転職になるので、もしかしたら通常に応募するよりも内定率が高いかもしれません。
友人知人の紹介での転職の場合、確かに求人情報をあさったりもしなくていいですし、時間も手間もかからずに内定の可能性の高い転職先を選ぶことができるので、非常にラッキーです。
紹介された転職先企業の内情は、その友人知人を介してしっかりと事前に把握することができるので、入社後の「なんだよ、話がちがうじゃん」みたいなことは発生する可能性は低くなるかもしれませんね。
あと、その友人知人と同じプロジェクトに関わって切磋琢磨しながら作り上げていく、とうのはテレビドラマのようで、すこしワクワクする話ですね。
友人知人の紹介による転職のデメリット
ですが、逆に考えると、知り合いの紹介なだけに気を使わなくてはいけない部分もあります。
例えば、ピンポイントの紹介なだけに自分の働きたい内容の仕事かどうかの選択肢がありません。
雇用条件などに関してもあまりわがままを言いにくい部分もあります。
特にお給料面に関しては、非常に言いにくいでしょう。
万が一また退職したくなったような場合、それも非常に辞めにくい話になります。
もし、実際に働きだして自分の想像と違うような仕事だった場合、非常にストレスを溜め込んでしまうことになるでしょう。
そんなこんなで、こじれるとその知人友人とのプライベートの関係も崩壊してしまう可能性もあります。
また、事前に得られる情報は、あくまでその友人知人のフィルターを通じてのものです。
その人がよっぽど優秀で切れ者で、そいつが誘ってくれている、というぐらいに確信が持てればよいのですが・・・なかなかそこまで信用できる知り合いは少ないのではないでしょうか。
友人知人の紹介による転職の場合の注意点
入社や面接を受けることになった理由が、知人友人の紹介であろうと、なかろうと。
大切なことは、転職、というか、働くということはあくまで自己責任なんですね。
その友人知人が「ああ言ったから」とか「話違うじゃん」とか、後からは絶対に言わない気持ちで職を得ることが肝要です。
その友人知人があっさり転職してしまったり・・・実は自分が転職したくて、後釜にあなたを引き込んだ、なんて嘘のような本当の話があるのが世間というものです。
でも、あなたが事前の情報なりできちんと判断して転職していて、あなた自身が納得して毎日を過ごせることができれば、それが最高なことなわけですね。
その仕事があなたに合っていたりする場合もあるわけです。
ラッキーなわけです。
その基本スタンスさえあれば、あなたはどこに行ってもやっていけますよ。
わたしだったら知人の紹介を頼って転職先を探すという方法はやらないと思う。
このサイト管理人のわたしだったら・・・
転職先や就職先ではのびのびやりたいので、できればシガラミのない状態で新しいスタートを切りたいな・・・そんな気がします。
誘う立場になったとしても、やっぱりしがらみは面倒のような気がします。
転職する際には、自分の市場価値なんかがしっかりわかりたい気もしますね。
まあ大学入試テストとは違うんですけど。
人生で何度もない求職や転職のタイミングではかっこいい言い方をすれば“ビジネスライク”といいますか、ドライに目的を共有して一緒にビジネスをやる感じで転職していきたい気がします。
同じお考えの人がいるのなら、やっぱり幅広い情報とネットワークを持つ転職支援サービスを利用したいと考えます。(求人という意味だけではなく、ビジネス全般で)
と、書きつつ、一般的に言われる“仕事”について。
仕事って、うまくやりきってこその仕事です。
転職した先で人脈もなく、情報もない状態で、うまく“仕事”が完結できるのか。
ということを考えると、知人や親戚ベースって、やっぱりやりやすいわけです。
そういう本質をしっかり理解しておかないと転職は、もし新しい企業に入れたとしても、あなたの“人生の事業”としては失敗に終わる可能性は高くなってしまいます。
転職や就職は受験とは違うのです。
入れたらいい、というそういう問題では無いことを理解しておきましょう。