転職エージェントを使うという意味。「不安」だからこそ
「転職エージェント」という転職支援サービスを行っている人たちが世の中には存在します。
この人達は「ヘッドハンター」とか「人材コンサルタント」といった肩書で呼ばれることもあります。
プロスポーツの世界で、よく“エージェント”という言葉を耳にしますね。
「エージェント=代理人」ということなんです。
転職エージェントとは、人材がほしい企業側の代理人であり、転職希望者の交渉の代理人でもあるわけです。
※法的に代理しているという意味ではなく、立場を形容しているとお考え下さい。
各々の出会いを仲介し、要望等を調整し折り合いをつけてまとめる、そんな役割といってよいでしょう。
忙しいから面接に行けない、といった嘆きが各方面から聞こえてきます。
みなさんがイメージする場合は、新聞などの求人など公募の求人に自ら履歴書等を直接送って応募する場合、のことを想像していませんか?
書類審査に通ったなら、メールや手紙等で面接日時を指定する連絡が届くでしょう。
この段階では立場的に、こちらから時間の変更を申し出ることはできませんね。
最初から嫌なことを書きますが・・・
この状況・・・まあ、求人元からの言いなりです。
大切な質問となりますが・・・
たとえ面接の日時に問題なく参加できたとしても、この状況・・・
果たしてよい転職はできそうでしょうか?
面接に出向いて、初めて、先方の社内の様子や雰囲気を垣間見ることができる・・・これは良い転職に繋がる状況、といえるでしょうか?
結論的に言えば
全てとは言いませんが
転職エージェントに手伝ってもらうことで
大半のことは解決できる
と考えて良いと思いますよ!

現実には転職エージェントも人間なので
担当のエージェントさんとの相性が悪く・・・みたいなことはかなりの確率であると思います。
が、遠慮なく「担当を変えてくれ!」とお願いすれば済む話です。
転職エージェントは求人元企業のニーズを把握しています。
更にアナタの人材としてのスペックと希望を把握して、求人元に推薦するわけです。
もし求人元企業がアナタのことに興味があれば、そしてアナタが忙しいのであれば
面接時間なんて、いくらでも調整がなされるわけです!
求人元企業も、無駄な面接をしたくないわけです。
また一旦採用した人材が活躍しない、といった状況は絶対に避けたいんですね。
(人材を使い捨てとみるようなブラック企業も存在するんでしょうけど)
これは企業としての損失ですし、採用担当者としての評価も下がるわけですから。
またアナタ自身が転職エージェントに支払う対価はゼロですが
(一部、有料サービスを提供している転職支援サービスもありますが、転職を一生のことと考えれば微々たる出費です)
求人元企業は転職エージェントに成功報酬を支払わなければならないのが一般的、支払った以上は、採用した後のアナタにたっぷり働いてもらわなければ立場がないわけです。
つまり
転職エージェントを挟むことによって
アナタの転職活動は丁寧に、丁寧に進められることになる、ということなんです。
アナタは、いまあなたが担当する仕事にクオリティ高くますます集中して下さい。
良い仕事ができればできるほど、ヤボ用は減っていくでしょう。
またあなたがやる必要のない仕事を“断る理由”が明確にできあがります。
その一方で、現職の仕事と同時並行で
転職エージェントを
「転職活動というミッション」の
あなたの有能な片腕として
活用すればいい
それだけなんです。
おすすめ転職エージェントをピックアップ!
忙しいアナタ、つまり誰かに貢献できる“武器”をしっかり持っているアナタを大歓迎してくれる人材紹介会社と転職エージェント達がいます。
かれらはアナタのことを“ハイスペックな人材”と呼び、評価し、歓迎してくれるでしょう。
よろこんでアナタの転職活動のサポートを買って出てくれるでしょう。

礼節を欠くのは職業人として失格なのでNGなのはもちろんですが
あなたのやりたいことや希望を、少々わがまま気味にでもはっきりと伝えてみましょう。
転職エージェントはオーダーがはっきりすればするほど動きやすくなるものです。
転職エージェントは年間に数限りなくいろんな人材と出会っています。
また過去に転職をサポートしたやはり“忙しい”職業人達を頻繁に会って情報交換を行っています。
毎日、“転職のケーススタディ”を目の当たりにしているんです。
したがって、アナタが職業人としていまどのステージにいるのか、
あるいは市場価値は?といったことまである程度わかってしまうかもしれませんね。
有難いことに・・・
あなたの転職について、様々なアドバイスをしてくれると思います。
また時には・・・
やりたいことの方針や希望が、単なる思い込みか、わがままか、といった問題についても
的確に苦言を呈してくれるかもしれません。
下に、主な人材紹介会社をピックアップしてみていました。
よく耳にする社名もあれば、あまり聞かない社名もあるでしょう。
人材紹介会社は基本的に裏方、ということですね。
少なくとも言えることは“忙しい人材”は大歓迎だ、ということです。
人材紹介会社の利用の考え方としては
最初は複数の人材紹介会社に登録し、より多くの縁に出会うことをおすすめします。
時には同じ案件を紹介されることもあると思います。
言うまでもありませんが、そこはしっかり交通整理をしましょうね。
経験(仁義)のあるアナタなら当然理解してもらえると思いますが。
リクルートエージェント
リクルートは日本の人材サービスの業界の中で最大手であり歴史も深く、老舗でもある。リクルートが日本の人材サービスの市場を作ってきたと言っても過言ではないだろう。そのリクルートの人材ビジネスの中核で、転職エージェントとして人材紹介を行っているのがリクルートエージェント。転職希望者や求職者がweb登録からスタートし自ら情報を選んで活動するリクナビNEXTとはポジションが異なる。
自分の可能性を広げたい、またあらゆる選択肢を網羅したい、というような場合には、何と言ってもこの最大手のリクルートを押さえておくほうが良いだろう。
非公開求人案件だけでもほぼ常時10万件を超えている。
上記の2社でハイスペック求人情報を押さえつつも、より幅の広い情報を得たり、また自分の市場価値を図るためにはリクルートエージェントの情報網やキャリアアドバイザーのサポートを存分に受けることをおすすめする。
JAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)
人材紹介会社としては“老舗”ブランドといえるJAC Recruitment(ジェイ エイ シー リクルートメント)。
1988年設立、東証一部上場、売上規模では、リクルートエージェント、DODAに続き、業界3位の人材紹介会社。ただ、この会社については規模よりも質。
特にハイスペック人材へのニーズや外国語を必要とするグローバルな企業活動に関連する求人情報、豊富で、かつマネジメント層やスペシャリスト向けの求人情報を取り扱っている。
また人材へのサポート品質も充実、企業担当しつつ人材とのコンサルティングも行うという約500名のコンサルタントがいる。求人元への直結感が頼もしい。
一般的にはあまり知られていない企業ではあるが、取り扱う求人情報やハイスペック人材を扱うため当然秘匿性も高くなる。裏方ゆえの結果なのだろう。
BizReach(ビズリーチ)
BizReach(ビズリーチ)は人材紹介会社ではない。正確には会員制求人サイト。
ハイスペックな人材と、それを求める企業やヘッドハントの委託を受けているヘッドハンターたちとの関係づくりを仲介しているサイト。登録者には企業の人事部やヘッドハンターから直接スカウトが飛んで来る。
特徴的なのは転職希望者がフルスペックのサービスを受けるためには登録料が必要となる「有料サービス」であるということ。“お金を払ってでもいい”という覚悟のある人材が集まってきている。現在の登録者の内訳は明らかにハイスペック。40代以上の割合が半数以上を占め、平均年収もかなりアッパー、組織のマネジメント経験者の割合も多い。転職経験者も多く、ありきたりの求人情報では満足できない人も多くいると聞く。
無料登録のレベルでも職務経歴書が簡単に作れると評判の「レジュメビルダー」が使える。
で、BizReach(ビズリーチ)という転職サービスの魅力のひとつは・・・何と言っても代表取締役の南壮一郎氏の“人材”としての存在感。抽象的ではあるが、転職も仕事も“勝ち馬”に乗らないとダメ。転職活動を始めるにあたっては一度彼のプロフィールを見ておくことをおすすめする。
DODA(デューダ)
DODA(デューダ)は人材サービス業界において屈指の存在感をもつ上場企業パーソルキャリアが提供するサービス。売上規模はリクルートエージェントに次ぐポジションにある。
第二新卒からハイスペックまで、幅広い人材に対応できる総合力を持った会社。非公開求人案件はやはり10万件を上回っている。ハイスペックな人材に対しては、パーソルキャリア エグゼクティブ サーチ(IES)およびパーソルキャリア グローバルサーチ(IGS)のキャリアカウンセラーが更に手厚くサポートしてくれる。
DOADの特長としては、一般的な人材紹介機能はもちろんであるが、たとえば「年収査定サービス」「キャリアタイプ診断」といった自己の人材としての市場価値を客観的にはかるため機能が豊富。今すぐ転職!という人にもおすすめできるし、密かの自分の人材としての市場価値をはかりたい、ということであればぜひ使ってみたいサービス。
転職エージェントとは、あなたにとってどんな役割を果たしてくれるのか?
転職エージェントとは、人材紹介サービスを行っている会社のこと、もしくはその中で人材に対して転職をサポートするサービスを行う専門職のことを言います。
ちょっと豪腕というか、一匹狼的な響きもあるのですが「ヘッドハンター」という言葉も、転職エージェントに近い言葉です。
(定義はもっと正確なものもあると思います。イメージということでざっくり理解下さい。転職アドバイザーとかキャリアカウンセラーとか、いろんな肩書もありますね。)
転職エージェントは専門職と書きましたが、求人情報や人材を扱う仕事なので、コンプライアンスの遵守を求められる立場にあります。
常に企業の事業展開についての秘匿義務を負い、人材に対しても個人情報の保護に務めなければならない立場です。
コンプライアンスを守りながら、企業の求人ニーズに応える人材を紹介する、一方で、転職希望や求職中の人材の人たちを導いて、企業ニーズとのマッチングを図り、どちらもがより充実して業務を展開したり、仕事に従事することができる道筋を作る、という仕事を行っているわけです。
人材紹介サービス会社によっては、この企業対応と人材対応が組織的に別々になっているところもありますし、一体化して企業ニーズを理解しつつ、それにマッチした人材を常に探しているので、もしアナタがその企業のニーズにマッチした人材か否かは、会ってすぐに判別できるかもしれません。
こういう一人二役で対応する会社は、主に中小の人材紹介会社に多いのですが、JAC Recruitmentのような大手でも、こういたシステムを採用しているところもあります。
分業制のメリットもあるかと思いますが、JAC Recruitmentのような企業では、企業ニーズを常に掴んでいるので、求人がなくても「こういった経験とスキルのある人材がいるんですけど、あのプロジェクトのスタッフとして、いかがでしょうか?」という動きが可能になってきます。
求人元の企業からすれば、言ってみれば“人材採用コンサルタント”、あるいは“事業コンサルタント”に近いような動きも可能となっています。
あなたのスキルや経験がスーパーであればあるほど、こういった腕利きのエージェントの力を借りるべき、と言えるでしょう。
転職エージェントの一つの役割として、職務経歴書(レジュメ)作成のサポートがありますね。
職務経歴書の作成に苦手感を持つ人は、プロの手を借りてみるという手もありますね。
下記、別ページで解説していますので参照ください。
転職エージェントのメリット・デメリット
転職エージェントを使うメリット・デメリットを整理しておきましょう。
勘違いしてほしくないのは、使う物が転職サイトにしろ、転職エージェントにしろ、受け身な人は、転職活動においては、まず成功は難しいです。
これは断言します。
この記事を書いているサイト管理者はヘッドハンターとしていろんな人材の方の転職模様を見てきました。
成功していく人は、あくまで自分主体で動きます。
転職エージェントやヘッドハンターに、しっかりとオーダーや要求を出せて、“転職活動というプロジェクト”を転職エージェントを使い倒してすいすいと取り仕切っていける人です。
それは見事ですよ。
以下、メリット・デメリットを自分ごととして、転職エージェントを最大限利用し尽くす姿勢が大切です。
上から目線のようですが、エージェントとしても、エージェント冥利につきる、ということです。
転職エージェントのメリット
- 求人元の事情に詳しい担当者がいる
- 客観的なアドバイスがもらえる
- 年収や雇用条件等の調整を代理してもらえる
- 人材の向き不向きに合わせた提案がもらえる
- 人材の向き不向きに合わせた提案がもらえる
- 職務経歴書(レジュメ)などの作成物を精査してもらえる
- 幾多の成功事例や失敗事例を見ている
- 業界動向に詳しい担当者がいる
- エージェントの得意業界や職種、求人元企業との密着の恩恵を受けられる
転職エージェントを使うメリットについて、ざっと思いつくところを上げてみました。
これらメリットは、利用者側が明確なオーダーや反応をすればするほど、“打てば響く”ということできれいに戻ってきてくれます。
ただし、彼らも商売ですので、放っておくと、やはり“思惑”はあるわけです。
「大した人材じゃないな・・・なら、あの案件に突っ込んじゃえ」
みたいな感じです。
でも「こうしたいんだ!」と明確にオーダーすれば、それに反応するしかなくなるわけです。
メリットをしっかり使い倒しましょう。
転職エージェントのデメリット
- 担当の能力や力量に影響されることもある
- 複数使うと、案件がかぶって交通整理が大変
- エージェントの駆け引きのようなものも発生する
- 良くも悪くもそのエージェントの特質やキャパや立場に合わせざるをえなくなる
- 交渉の過程が見えるわけではない
- エージェント=誠実であるはず、という性善説に立たざるを得ない
転職エージェント各社は、大手であっても特徴が異なりますし、その中の担当者も人間が対応しますのでバラツキはゼロではありません。
そして、一旦お願いしてしまうと、交渉の状況などはブラックボックスで交渉などの状況は、報告を待つしかありません。
エージェントは、仲介人・代理人ではありますが、悪く言えば、丸投げ・人任せ、ということでもあります。
どこまで投げるか、どこで自分の立場を保つか、こういった視点が必須と言えるでしょう。
少しでもブラックボックスな部分を減らすためには、複数の相談相手を持つことが肝要と考えます。
ご自身のキャパと相談しながら、複数の転職エージェントと接触するとよいでしょう。
それによって、あれ?と気づくギャップもあると思います。
大変、大変、言葉は悪いですが・・・
ビジネスも転職も、いってみれば、タヌキとキツネの化かし合い、です。
たぬきが居なければ狐も存在できない、どちらも互いを必要とする同じ穴のムジナです。
この状況をしれっといけしゃーしゃーとわかった上で通過するぐらいの気持ちがあれば、おそらく、あなたは何をやっても成功できる人材でしょう。